「電子レンジ なんでも実験」impression電子レンジ何でも実験編

電子レンジに時計を入れてみたらどのような影響が出るが調べてみました。

 
用意したもの
電子レンジ
フレデリックコンスタント自動巻き時計(SSケース・ブレス)  セイコーデジタル時計
クオーツ三針時計(SSケース)  クオーツ三針時計(Tiケース)
アルミホイール  蛍光灯・白熱灯  アルミチューブ入り味噌
では、実験です。
  
先ずは様子を見るためにアルミホイールを入れてみました。
スイッチON!!


まばゆい光と「パチパチ」と音を立てながらスパークしています。
なかなか迫力が有ります。

 
続いて三針クオーツSSケースを投入してみます。
時間は2分間。
所々でスパークはしていますが時計の機能は問題ありません。


もう少しレンジに入れていると突然「ポン」と音が!!
時計をレンジから取り出すと裏ブタが外れています。

 
良く見ると電池が破裂をしているではありませんか!!
電池内部の電解液が加熱され内圧が高まり裏ブタを飛ばすほどの強さで破裂をしたようです。
時計自体は素手では触れないほど高温になっていました。


続いて三針クオーツTiケース(スキュリューバック)です。


SSケースより少しスパークが少なく感じられました。


また2分ほどの時間で「ポン」音がしたのでレンジを止め見てみると
今度はさすがに裏ブタではなくガラス部分が外れていました。


しかも文字板のカレンダー部分から電解液らしい物が「プクプク」ともれています。
(実験後それが電解液ではなく驚きの事実が・・・)

 
では、ひと休みと言うことで蛍光灯・白熱灯をレンジへ!!





蛍光灯は想像通りまばゆい光を発しました。
白熱灯は普段見るようには光らずオーロラのようにいろいろな色に輝きました。
非常に綺麗で感動しました!!


続いてデジタル時計の出番です。


スパークは少なめです。
一度様子を見るためレンジをストップ。
液晶部を見るとしっかり表示されています。
今一度レンジに投入です!!
スパークもなく「アレ?」と思っていると突然スパークと共に「ポン」と音がしました。
急いで時計を確認すると

ガラスが外れ液晶部は表示がされていません。

液晶のガラス・液は破損した様子はありませんでした。
しかし、実験後ふと液晶時計を見るとなっなんと!!正常に表示がされていました!!

期間は正確な時間ではありませんがしっかり時間は確認が出来ます。
これには本当にビックリしました!!


「フレデリックコンスタント自動巻き」の出番です。

 
レンジにセットしてスイッチON!!


他の時計よりスパークが多めです。

  
3分後時計を取り出し急きょ買ってきた「赤外線温度計」でケース等の温度を測りました。
そんなに正確ではないと思いますが一番温度が高いところで「175.5℃」です。


水に浸すと「ジュー」と音と共に水蒸気が上がりました!!
さすがに素手では触れません。
しかし時計のほうはなんと動いています!!


ブレス・ケースにはスパークで焼けた跡や文字板は薄らですが黄色っぽく焼けてしましました!!
それでも時計は動く!!ビックリです!!
精度・油量等には若干変化はありますが壊れたほどではありません。

 
しかし防水検査を行いましたら表ガラス部分から直に漏水が認められました。

  
熱でパッキンが痛んだのだと推測されます。
機械式時計恐るべし!!


続いて目覚まし時計です。


こちらは直に嫌なにおいが!!

 
急いでレンジを止め時計を取り出そうとすると煙が「もわっと!!」出てきました
プラスチックの焼ける臭いが鼻を衝きます。
時計は止まって文字板もゆがんでいました。


仕上げの「味噌」です!スイッチON!!


すぐに香ばしい香が!!


ん~ん、ご飯がほしくなりました!!(^^;
味噌はチューブから出てしまい片付けが大変でした!!(^^;


レンジ大実験を行い普段では考えられない環境下へ時計を置き、結果を見る。
時計には地獄を味あわせたような物ですが色々と発見や驚きがありました。
液晶の復活・白熱灯の光り方・機械式時計の強さ・味噌の香ばしいかおり?と
怪我もなく実験は大成功のうちに終わりました。

  
最後に実験後一息ついて時計を確認すると
Tiケースの三針クオーツ時計の液漏れが電解液ではなくプラスチックの機械押さえが
熔けて時計ケース内を満たしていたようです。
プラスチックをドロドロに溶かすほどの高温になっていたようです。
恐るべしマイクロウェーブ!!

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