「フレデリック・コンスタント」impression振動編

今回は振動についてテストをしていきます。
バイクや自転車等に乗る際には、時計にかなりの振動が伝わると言われています。
では、その振動は時計にどのような影響があるのか?
多くの時計には耐震装置等が付いているので、壊れる可能性は少ないと思いますが、多少なりとも悪い影響が起こる可能性が考えられます。
そこで、再現テストで検証をしたいと思います。

 
まずは、どのように時計に振動を与えるか考えます。
実際にバイクや自転車に乗ればよいのですが、バイク免許無し、長時間自転車を乗る体力無なので
無い知恵を搾った結果、ハンディーマッサージ器に時計を巻きつけ強制的に振動を与えるようにしました。

振動させる時間は約4時間。
まずはじめに電波時計にて時間を合わせ歩度測定器にて精度を測定します。

結果から言うと、止まらずに、また大きな狂いもなく動いていました。
振動は時計に悪影響を及ぼすと思っていたのですが想像と違ったのでビックリです!!
全然なんとも無く動いている姿を見ると「そんなやわな時計じゃないよ!!」と言われたような気がします。

実験前・後の歩度の結果は以下の通りです。

実験前
ダイヤルUP 12時UP 3時UP 6時UP 9時UP
+2秒 ー2秒 ー6秒 +1秒 +4秒
振り角
336度 321度 309度 311度 315度


実験後
ダイヤルUP 12時UP 3時UP 6時UP 9時UP
ー2秒 ー2秒 ー9秒 ー1秒 +3秒
振り角
330度 315度 310度 311度 308度
3時UP時若干の片振りあり。
時間のズレは4時間でー0.5秒ほどで、ほとんどは狂いは有りませんでした。

実験の結果から、過度のショック・振動を与えなければすぐに時計が狂ったり壊れる心配は無いかな?(無責任)と思います。
しかし、過信は禁物です。
また、今回の実験では耐震装置が付いている時計での実験でしたので、アンティークウォッチ等の耐震装置無しの時計では
違う結果が出ていたと思われます。
強い衝撃や、長時間の振動が加わる作業をする場合はクオーツ時計やデジタル時計の使用が好ましいかもしれません。

アンティークウォッチ・時計修理のダイワ時計店

SAMPLE SHOP