「フレデリック・コンスタント」impression防水機能 前半編

今回は時計の重要機能の内に1つである「防水機能」についてテストしていきます。
「防水」と言ってもいくつかあります。

・非防水
・3気圧防水(生活防水)
・5気圧防水(強化生活防水)
・10気圧防水・・・etc
中には100気圧防水(1000m)以上の強者も有ります。

「パスエイション ハイビートSS FC310EG3P6B」はカタログスペック「6気圧防水」と載っています。
では、本当に6気圧の防水機能があるのか、早速、防水検査器で調査開始!

 
まずはカタログスペックの6気圧をかけて検査。
結果は問題なし。
漏水は認められませんでした。
ふと、「この時計はどのぐらいの防水機能があるのだろう?! 」と疑問に思い、防水検査器の上限である10気圧での検査を行ってみました。
その結果、10気圧も見事クリアー!!!
私の予想ですが、カタログスペックの倍の12気圧ぐらいの防水機能はあるのかな?っと思います。
どこまで防水機能が利くのか、限界に挑戦してみたいものです。


続いて思いっきり水洗いしてみました。
まずは時計に水をかけてみると・・・
時計についた水滴が太陽の光を反射してキラキラと輝きすごく綺麗。
「フレデリックコンスタント」をより一層素敵な時計に見せるなぁ~などと考えながら台所用中性洗剤を少量付け歯ブラシで「ゴシゴシ!」と時計を洗ってみました。
洗剤をきれいに洗い流し、タオルで水気を取り払い、漏水を確かめるとまったく問題なし。
そして時計はピッカピカ!!(^^)
今回のテストでは漏水は認められずついでに時計は綺麗になったので大変満足いくテスト結果になりました。
*時計本体の洗浄は自己責任でお願います。

続いて、以前の防水検査で10気圧防水機能が確かめられたので「時計と一緒に入浴」をしてみようと思います。
ダイバーウォッチを使っている方の中には「時計を着けたまま入浴をしている」という方も多いいと思います。
でも、大部分の人は「万が一」という心配がある為、外して入浴していると思います。
しかし、外出先(旅行など)で入浴する際、外しておいて置くと「盗まれてしまう!!」という!危険性があります。
(最近の日本は物騒ですから…。)
と言うことで、6気圧防水(実際は10気圧ぐらい)の防水機能でも入浴は大丈夫なのかを検証してみました。
まずは小手調べに身体を洗いつつ時計にお湯をかけてみました。
さすがにこれごときでは全然大丈夫です。
続いて身体を洗い流すためシャワーを使いジャバジャバ豪快にかけてみました。
これまた大丈夫!!


では、最後に湯船に入って徐々に時計を沈めていき、底までついたら身体が温まるまで(10分)ぐらいそのままにしておきました。
結果は防水機能がちゃんと働き、漏水も全くありませんでした。
まぁ 当たり前といえば当たり前!
6気圧防水は理屈で言えば60mの深さの水の中に沈めても大丈夫ですよ!!という防水機能なんですから・・・

今回のテストの感想は、10気圧程度の防水機能があれば入浴程度なら大丈夫なんだという事です。
しかし今回テストで使った時計は新品で、使い始めてまだ一ヶ月も満たない状況なのでこれが1・2年使っている時計の場合、「10気圧防水だから入浴は時計をつけて入っても大丈夫」とはいかないと思います。
というのも、防水機能はゴムやプラスチックのパッキンで機能しているので経年劣化によってゴムやプラスチックのパッキンが劣化すれば防水機能は低下もしくは失われます。
その為、長い間使っている時計は外して入浴された方が良いと思います。
いつの日か、数年使い込んだ時計でどの程度防水が利くか、検証していきたいと思います。

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